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20136/11

● せんぱい日記5月②『放送人の会』総務委員長は結構忙しい。FUKUSHIMAはまだ深い苦悩の中にある。そして、私たちは漱石の時代から遠くないところにいるらしい(前川英樹) 

 

5/24(金)
大石芳野の写真集のページを繰る。
福島はまだ深い苦悩の中にある。

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午後、民放連。木村専務理事と懇談。
その後、「放送人の会」事務局。徒歩5分の位置関係。

水村美苗「續 明暗」読み終わる。
漱石の「明暗」再読に続けて読んだ。これは、「明暗」の続編ではなく、「續 明暗」という一つの作品だ、あたりまえだけど。シチュエーションは継続されているが、文体は水村美苗のもので漱石のものではない。しかし、よく「續 明暗」を書く気になったものだ。結構面白く読んだ。延子がぼくの延子ではないのが不満と言えば不満だが、それだって水村作品を損なうものとはいえないだろう。前にも書いたが、彼女や赤坂真理など留学や海外生活経験のある人々が、この国を客体として観察しかつこの国に深い思いを抱いて文学を志すことに、“希望”を見たい。
それにしても、日本という国の客体化がテーマだということは、漱石の時代と遠くないところらわれわれはいるということだ・・・。

「『然しこれから日本も段々発展するでせう』と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、『亡びるね』と云った。」
三四郎が廣田先生に出会う場面だ。

 

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