●メディアはコミュニティになる。コンテンツはコミュニティになる(境治)
実際に、例えば人気の高い映画はノベライズされて小説として楽しんだり、ゲームになってPS3で遊んだりできますよね。テレビプロデューサーの仕事は今後、番組をいかに多様なコンテンツとして展開して収益を出せるか、になってくるかもしれません。
それからもうひとつ、制作者は黒子ではいられなくなります。先に書いた『相棒』のプロデューサー氏は、映画版の時は舞台挨拶にも積極的に出ていくそうです。ファンの側も知っているんですって。あ、プロデューサーの○○さんだ、なんて言われるのでしょう。いやもっと気さくな言い方かもしれない。
制作者とは、黒子であるべきだと、なんとなーくそういう職業文化というか職人気質というかがありました。でもこれからはちがう、ということです。どんどん前へ行くのです。少なくとも、ディレクターはともかくプロデューサーは積極的に前へ出て行くべきだとなっていくでしょう。
・・・うーん、「メディア論とビジネス論の交点」はまだまだ遠いですねえ。もっともっと先をイメージしていかないと。あと、具体例も見ないといけないなと。道のりは、長そうです・・・
境 治 プロフィール
フリーランスのコピーライターとして長年活動したのち、なぜか映像製作会社ロボット経営企画室長となり、いまは広告代理店ビデオプロモーション企画推進部長。2011年7月に『テレビは生き残れるのか』を出版。
ブログ「クリエイティブビジネス論」:www.sakaiosamu.com
ツイッターアカウント:@sakaiosamu
メールアドレス:sakaiosamu62@gmail.com
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