●メディアはコミュニティになる。コンテンツはコミュニティになる(境治)
さて、せめてビジネス論の入口ぐらいにまではたどり着くべく脳みそをさらに巡らすと、メディアが、コンテンツが、コミュニティになるのであれば、そのビジネス化とは入場料のとり方であり、会費の集め方ということになるのでしょう。コンテンツビジネスを言葉通り受けとると、一回見せて何百円取れるか、にしかならないけれど、コンテンツビジネスとはコミュニティ運営なのだ、ととらえることで話が変わってくるでしょうし、見せることそのものは無料でもいいのかもしれないわけです。
入場料を払ってくれれば何を何回見てもいいよ、とか、毎月X00円払ってくれれば10時間分好きに見ていいよ、とか、何をどれだけ見てもすべて無料だよ、ところでこのグッズいらない?とか、いろんなやり方を考えるわけです。
そうすると、”場所”が必要になります。コミュニティですから、広場がないといけない。もちろん、その広場の中心にはコンテンツがあるわけですが、その周りにちゃんと場所を用意する。つまり、WEBサイトがあって何らかファンが参加できるコーナーがあったり、Facebookページを作ってファンに何か書き込んでもらったり。
そういう広場の中に、ちょっとしたアトラクションがあって料金をとったり、関連グッズがあって購入させたり、そんなことでコンテンツ本体のマネタイズとは別個の収入源をつくりあげていく。あるいは、来た人に風船を配るのだけど、そこにはスポンサー企業のロゴが刷り込んである。配布した風船の数によってスポンサーから、番組提供とは別の広告費をいただくのです。
すると、制作者の役割がずいぶん変わってきますよね。まず、番組制作のことだけ考える人ではなくなってくる。上に書いたようなコミュニティをどう形成してどう育てるかも、番組作りと同じくらい頑張らないといけない。
テレビ番組はテレビ放送を通して視聴するものです。でもそれはひょっとしたらネット上に置かれて1時間を4つに分けて配信されるものかもしれません。そして放送された脚本をテキストで読むものでもあるし、アプリ化されて主人公とユーザーがバーチャルな会話を楽しむものでもある、とか。
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