<TV×ソーシャル>⇒新情報空間の日常化⇒TVの可能性
11月6日第61回「民間放送全国大会」の企画として、シンポジゥム“テレビ視聴スタイルの変化と現実”が開催された。以下は、その概要の走り書きである。
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
モデレーター
津山恵子(NY在住 フリージャーナリスト)
パネリスト
尾関光司(ビデオリサーチ取締役)
川邊健太郎(ヤフー副社長)
南波智子(ディーエヌエー取締役)
山口真(フジテレビ編成担当局長)
註:各氏の発言をランダムにメモした(発言者氏名は略)。正確性に若干欠けるところがある。当日参加された方で、違う解釈、書かれていない発言があればぜひご指摘ください。
A.テレビ視聴のタイムシフト・プレイスシフト
- 報道、スポーツはシフト視聴が少ない。
- タイムシフトは視聴全体の1割程度。
- アメリカのシフト視聴現象 ①有料型サービスとセットでDVR設置の普及が進んでいる⇒シフト視聴の定着化。②ネットフリックスは3000万世帯。これは凄い。③C3=3日以内再生視聴は視聴率カウントする傾向⇒C7の検討段階。④但し、CMスキップにより再生率は低下。
- シフト視聴はデバイスそのものがシフトした結果だ。
- 個別番組の視聴率よりHUT低下が問題。2010年以後10ポイント下がった。
- 「リアルタイムで見なければ」という番組編成がますます重要。
- ハイブリッドキャストは常態化する。
- 自宅テレビのリモートアクセスに注目。
B.テレビコンテンツの強化
- ニュース価値の向上。テレビニュースの①分析力・解説力、②編集力、を評価すべきだが、それと同時に③「なにも(既成の情報が)ないところから取材して<ニュース>にする能力」も、ネットにはないマスメディアとしてのテレビの力量。
- ツィート数の多い番組ほど「じつくり見られている」と考えられる。
- 視聴率が低い番組でもツィート数が多いことはよくあること。むしろ、それがネライということもある。
- テレビ局のソーシャルメディア利用は「垂直型」=「立て看板」型(見る人が見てくれれば良い)だったが、これからは「気づかせ効果⇒actionへ」などを意識すべき。
- ソーシャル上の世論を認識する。
①匿名によるシンプルなもの、②有名人・著名人の発言へのリアクション、③実名型。これらの相互作用に注目する。 - リアルタイム検索が重要になる。
- セカンドスクリーンのリアルタイム性。
- ネット情報の根っこの大半はテレビ情報。
- “だらだら”と同時に見ている方が感動する。
- テレビ局と連動することがソーシャル・メディア・ビジネスの道。
- キーワードは小ピース化。
- 生活のDJ化が進む。どの曲のどの部分をどんな風に聞かせるかというDJ的な時間処理=時間を小ピース化して可処分時間としてTLに並べる
⇒自分(の時間)も小ピース化してそこに入り込む
コメント
ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより
リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
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