●ドラマの魅力を倍返しする「平衡破却」(稲井英一郎)
好調 夏ドラマ
近頃、テレビドラマの視聴率が総じて好調だ。巷の話題性でいえば、一に「あまちゃん」、二に「半沢直樹」、という感じだ。
7月8日から14日までの週では「あまちゃん」が22.1%、「半沢直樹」が21.8%で、両者とも20%超えをしたドラマとなった。
もちろん半沢直樹は、今クールのゴールデン・プライム帯ドラマで最高の視聴率を稼いだ。
「あまちゃん」はビデオ・オン・デマンドの視聴回数も群を抜いて多いこともあってか、7月12日付けの讀賣新聞が文化面で大特集していた。
面白かったのは、脚本家のクドカンこと宮藤官九郎さんご本人がインタビューに答えて、脚本執筆時の思いなどを語っているところだ。
その中でクドカンさんは、1980年代の出来事を「時代劇」のつもりで書いている、と述べている。昭和の世相を広い意味での時代劇としてとらえ、テレビど真ん中世代の視聴者層の関心をつかもうとしたことが、クドカンさんの創作意欲の源泉になっているというのだ。
そう。「あまちゃん」は、現代劇なんだけど時代劇。
ふたつの対立する概念が混ざり合っている。これを「二元的対立」という。
コメント
ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより
リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
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