ニコニコ超会議の真の目的とは
ニコニコ動画もこれだけ巨大になると組織が官僚化し、手段が目的化することが普通だ。しかしドワンゴという企業は独特の緩さというか柔らかさをキープしている。SNSやECなどのメジャーサイトでは、この問題を解決できなくて、ユーザーのシンパシーを失うケースがよくある。
しかしニコ動は今でもユーザーに慕われている。「ニコニコ動画黒字化」などというユーザーの出費を強いる企画がユーザーに支持されるなど、普通ではあり得ない。こんなに巨大になってもユーザーからは「オレたちのニコ動」と支持されるポジションを失わないのは、驚くべき事だ。それが可能になった秘密は、4Gamerに掲載された「ゴミ拾いばかりしてたら「夢の島」が出来ちゃった!――伝説のクリエイター集団Bio_100%の森 栄樹氏がゲストの「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」第10回を読むと、何となく見えてくる。
ニコニコ超会議をなぜやったのか、理屈ではわかっていたような気がしていた。しかし今回、清田いちるさんのエントリーを読んで、超会議の真の目的が初めて実感としてわかったような気がした。
そうか!川上さんはこれを狙っていたのか!
企業を経営する立場になると、どうしても強者の論理になってしまう。しかし強者の立場に立った瞬間、ユーザーはそれを敏感に感じ遠ざかっていく。その危険性や愚かさを、川上量生という人は本当によくわかっているのだ。
ユーザーあってのサイト、お客様あってのメーカー、視聴者あってのテレビ。何気なく言われるこの言葉の本当の大切さと重みを、何度も反芻したい。
コメント
ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより
リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
この記事へのコメントはありません。