あやぶろ／ＯＬＤ

４月も中盤を過ぎ、このクールのドラマがほぼ出そろいました。ぼくは前にここで「ドラマ２クール運動を起こします」と題した記事を書きましたが、テレビっ子でドラマ大好きです。各クール開始時には毎度、どのドラマが面白そうかチェックし、初回を観てその後も継続するかを判断します。いまはレコーダーがあるので目に付いたものをとりあえず録画しておけて便利ですね。いろいろアレして、このクールは『ガリレオ』『空飛ぶ広報室』『間違われちゃった男』の３本が視聴決定となりました。おっと『でたらめヒーロー』も忘れちゃならない、だから４本だ。

この“いろいろアレして”ですが、結構大変なんです。録画してあるにしても、初回一話分を観る時間を確保するのは簡単ではない。やっと観た揚げ句、いまいちノレないと、徒労感に身体中が包まれます。ノレないと途中で観るのをやめたりもする。忙しいからというより、ひとつのことに集中して時間を費やすことが減ってきました。いま僕たちを取り巻く情報量はものすごいことになってるらしいですよね。だからその中のたったひとつにずーっと時間をかけるのはいかんのです、まずいのです。ほぼ１時間を必要とするドラマ視聴は立場が危ういですね。

そうやっていろいろアレしても、自分が見てないドラマがかなり面白い、との情報が入ってきたりします。大いに動揺しますね。ええー？！あれそうなの？実は面白いの？うーんなんで外したかなあ、おれは。ドラマ大好きを自任する者としてはうろたえますよ、これは。

ドラマ大好きなぼくでさえこうなのですから、ドラマ普通に好きな人だとこういう見落とし、乗り遅れはかなり多いでしょう。あれだけドラマ好きを沸かせた『最高の離婚』でさえ、最終回間際になってから「え？そんなに面白いの？」と焦る女子を多々見受けました。アラフォー女子、つい最近離婚したばかり、つまり君こそこのドラマ見るべきだ！という友人もそのひとりでした。『最高の離婚』の面白さ斬新さを力説するぼくに影響され、絶対観ようと思ったそうです。で、一気に見逃し視聴したそうで。フジテレビさんにはぼくも彼女も褒めてほしいなあ。

この見逃し視聴。いまはかなり一般化しつつあるようです。ぼくは東急ケーブルテレビのVODサービスが利用できるのですが、民放のドラマはほとんどすべてが見逃し視聴できます。１本だいたい３００円ですね。だからまあ、実は面白いと聞いてから追いつける状況ができつつあるわけです。これは便利だ。

ただね、この１本３００円って安いようで、けっこうしちゃいます。３話目ぐらいから追いつくならいいけど、中盤過ぎて７話から見ようとすると６話分追いつかなきゃいけなくて、そうすると1800円です！ちょっとなあ・・・どうしようかなあ・・・。実は面白いとの情報を信じられればいいですけどね。ぼくのような信頼できる情報筋からならいいですけど、ツイッターで面白いって言ってる人をけっこう見かけた、程度だとどうでしょう？６時間と1800円をかける価値があるか、悩んじゃうでしょう。うーん・・・とか悩んでいるうちにごはんつくったりお風呂に入ったりして、その悩みさえ忘れちゃう。あ〜あ、ドラマを観てもらうチャンス、消えちゃったー。（次のページへ続く）