のめりこませる技術
WhatとHow
友人のJoohun Lee(ジュハン)。ソウルでパイプ製造の会社を営んでいる。
久々の東京。銀座で呑みながら、彼がボソリとこう言った。
「カジュ、俺は自分が何をしたいのか、いまだにわからない」I still haven’t found what I am looking for by U2。ゴールを探し続ける人。永遠の狩人かっ。
「なにか」を得たら「満足」する。それはドーパミン的に勘違いなはず。人間ってそれでも「何か」を探し続けるものなのね。
ドーパミンは、「何か」じゃなくて、「過程」に反応するのだ。
武道でよく言う(鬼平も言っていた)「倦まず弛まず」って言葉は、「何か」と「過程」にまつわる勘違いを正してくれる。
スゴ技を身につけるのが目的じゃない→技を磨き続けるその過程が大事。「何」をしたいかなんてことを求めてはいけない。ただ修練あるのみ。
ということで、「のめりこませる技術 – 誰が物語を操るのか」は、のめりこまされる本。いい本だな〜。
(参考)
村上春樹氏のインタビューは内田樹氏の本で知った。内田氏も「物語」についてこう述べている。
「すぐれた物語」は「身体に残る」。だから、私たちは実は頭でなく、身体で物語を読んでいるのである。(98頁、「村上春樹にご用心」、アルテスパブリッシング)
志村一隆(シムラカズタカ)プロフィール
1991年早稲田大学卒業、第1期生としてWOWOWに入社。2001年モバイルコミュニティを広告ビジネスで運営するケータイWOWOWを設立、代表取 締役就任、業界の先駆けとなる。2007年より情報通信総合研究所で、メディア、インターネットの海外動向の研究に従事。2000年エモリー大学で MBA、2005年高知工科大学で博士号
『明日のテレビ-チャンネルが消える日-(朝日新書)』、『ネットテレビの衝撃(東洋経済新報社)』が絶賛発売中。ツイッターは zutaka
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