パブリックとソーシャル
ネット+パブリック=?
パブリックに参加する人数が拡大し、そこにネット革命が起きた。これからは、ある機関がパブリックを代表するのではなく、集合知がなんでも解決する、そんな方向性なんだろうか。
警察や清掃、消防などはもともとパブリックのみんなが交代でボランティアでやるものだったろう。それが、組織が出来、それ専門に生活する人が出てくれば、どうしても自分たちの生活優先、組織優先となってくる。(大阪地検特捜部の証拠改ざん事件などを思い浮かべればよい。)
そうなると、表向きはパブリック(世間)の代表だけど、パブリックとはかけ離れたこともする可能性だってある。
その世間との距離感が遠ければ遠いほど、彼らの主張は独善的に聞こえる。しかし、FBIがそのリリースでしきりにパブリックと寄り添う姿勢を強調するように、その独善さを打ち消す技術も発達しそう。
そして、彼らはソーシャルネットワークを利用して、自分たちの物語を流布できる。10万回の共有なんて、アメリカの人口3億人にとっては取るに足らない数かもしれないが。。
「いまはまだ過渡期で黎明期だ。パブリックな機関が独善的に振る舞えるのもあとわずか」
そんな意見もあるだろう。専門組織でなく、事件があるたびにウェブに集る情報を分析する仕組みやチームがボランティアで組まれ、解決していく。そんな世間になるかもしれない。
でも、そのときが来る前に、権力がソーシャルネットワークを利用してプロパガンダする。そんな時期がしばらく続きそう。それがとても嫌なのである。
(参考1):メディアの役割については稲井さんの「江戸から考えるメディアの条件」と、そこからリンクされている河尻さんの「調停」、自分の「提示」などの議論を参照。
(参考2):アマゾンで「パブリック」と検索したら、ジェフ・ジャービス著の「パブリック」という本があった。さっそく、Kindleで読んでる。「イギリスで私立校をなぜパブリック・スクール」と呼ぶのか、とか面白い。
<オマケ1>
3フランシスコで見た「ボストン爆破事件」テレビニュースの記録
<4.15.2013>
爆破が起きたのは14時50分(東海岸時間)。自分がサンフランシスコのホテルに着いたのは、4月15日日曜19時(西海岸時間)。ボストンやニューヨークのある東海岸とカリフォルニア州のある西海岸の時差は3時間。
<4.16>のNBC TODAYの画面。イギリスの新聞でボストンの事件が報じられていることを紹介。
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