12・19【せんぱい日記】忙しい年末だ・・・京都、法人化、大掃除、など。そして、<無関心な人々を恐れよ>ということ。前川英樹
嬉しいリアクションだ。
「ネット・モバイル時代の放送―その可能性と将来像―」(民放連研究所編 学文社)に「<3.11>はメディアの現在をCTスキャン(断層撮影)した」という1章 を書いた。その切り口として「記者たちの眼差し」(TBS)を取り上げたので、プロデューサーの秋山君に進呈した。
彼からこんなメールが来た。
「ネット・モバイル時代の放送」ありがとうございました。
「3・11大震災 記者たちの眼差し」については、これまで様々な論評をいただきまいたが、これほどまでスケールの大きな論評は初めてで、感激いたしました。
特に「いま、いかにして自分はテレビを選ぶか(選び返すか)」という言葉、前川さんと村木さんの共著からの引用ですが、読みながら「そういうことだったのか」とハッとしました。
これまで70人あまりのJNNの記者が「眼差し」に参加していますが、彼ら全員に「こんな本が出ました」と知らせたいと思います。
ありがとうございました。」
こういうリアクションは素直に嬉しい。
12/1(土)
戸隠スキー場から[12-13シーズン券]が届いた。
1日にちゃんと届く。当たり前だけど律儀な感じもする。
ホームページの現地のライブ映像を見ると30Cm程度の積雪か。
例年より冬が早い感じだ。
12/2(日)
ラグビー早明戦。勝てる試合を・・・。
今日から大掃除のはずだが、ちょっと気合が入らない。
来週京都行きなど、いつもの年末より予定が多い。
12/3(月)
流し・ガス代などキッチン回りの掃除。
12/4(火)
六本木眼科。緑内障の症状は進行が止まっている。このままであれば、回復はないが、悪化もない。それで良しとするしかない。
TBS診療所内科。数日前に鋭く痛んだので、消化器専門のI先生に相談。胃そのものは何の問題もないという。
人生の第4コーナーを回って、これから何があるのか、どうするのか・・・この頃そういうことを強く感じる。
12/5(水)
TBSの20F(役員フロアー)を表敬。
思うことは色々あるが、それはそれ。
夕方、インフルエンザ予報接種。
12/6(木)
「放送人の会」法人化について司法書士と打合せ(神保町)。
12/7(金)
東京国際ゴルフ倶楽部。
Golf 向上の気配。ゴルフは左手だ(右手を使うな)と言われたことがあるが、思い切って右を使ってみる。気持が良い。
12/8(土)
「志賀信夫さんをしのぶ会」。プレスセンター。
不思議な人だった。
出席者に、ケーブルテレビ連盟西條さん(元住商)、村木良彦さんの仕事の場だったトゥディアンドトゥモロウの三好裕子さん、東京ビデオセンター中村芙美子さん 日テレ社長だった久保さん、NHK編成の加藤さん、などなど。久しぶりの人たち。そして名前を思い出せない人たちが沢山。
12/9(日)
風呂場掃除。風呂場の換気扇を何年振りかで綺麗にした。
昼から、村上家(ホープさん)パーティー。
スキー仲間を中心にいろんな人の輪。話題もあちこち。
最後に、村上家のりホームをした「アキ設計」の池上女史と懇談。面白い会話だったが、ディテールは酩酊して忘れた。
12/10(月)
台所の換気扇清掃と庭周りを例年通り便利屋さんに頼む。
夫婦でやっていたのに、ご主人が急逝とのこと。
一生懸命やってくれた。
12/11(火)
昼は久々に赤坂宮川。
午後は旧友会ITC講習会。
夕方、総務省Y参事官表敬。TBSメディア総研の氏家君を紹介。ソーシャルテレビのことなど。
12/12(水)
今日から、京都。
名古屋を過ぎると急に雪景色。
関ケ原付近の雪で新幹線が遅れることは知っているが、太平洋側の晴天が突然こうなるというのはちょっとビックリ。米原に近づくとまた晴れてきた。
京都ホテルオークラにチェックイン。会員だと30%オフ。
京都フリークの学生時代の友人と合流。
叡電で鞍馬へ。ここの佃煮は濃い味で絶品。ここに足を運ばないと買えない。
夏は鞍馬越えで貴船に出て川床で冷えたビールと鮎料理を楽しむのだが、この季節ではそうはいかない。佃煮を売っている店の座敷で燗酒。
信心でお寺を回っているという女性と出会う。
鞍馬駅の外観
待合室
鞍馬寺の屋根や日陰は雪が残っている。向かいの山の木立に夕陽が当たっている。
ちょっと面白い景色。
夜は、晦日庵河道屋
12/13(木)
朝7時半頃に鴨川沿いに御池通りから上って今出川通りのあたりまで。
空気が冷えて気分がしゃっきりする。河原には、出勤する人、ジョギングする人、自転車の人、ナドナド。
9時過ぎにホテルを出て嵐山へ。嵯峨野をぶらぶらしながら化野の念仏寺まで。
嵯峨野の竹林
秋の名残
念仏寺は、化野という名前からくる怪しげな感じがあまりなかった。近所に新興住宅などが立ち始め、都市化の気配が迫っている。
ホテルに戻って一休み。
夜は、京都に行けば毎度寄る馴染み小料理屋さん。聞けば主は元大阪局の女性キャスターとか。
12/14(金)
8時前に京都御苑のあたりを散策。
京都ホテル・オークラのオリジナル・ベイカリーとコーヒーを楽しんで今回は終了。
良い旅行だった。
京都は歩いて楽しむ街だと思う。
かつては市電を使ってこまめに乗り降り出来たのだが、市電がなくなったことでかえって歩く比重が増えた。それだけ京都という街の空気が感じることができるように思う。東京ではなかなか見られない商売が、歩くことで見えてくる、例えば「螺鈿屋」など。自営が成立している街は良い。足腰がしっかりしていて密度が濃い感じがする。
東京だって下町にはいろんな商売があるのだが、全体として東京という一つの地域が見えてこない。なにしろ、でか過ぎる。
12/15(土)
戸隠スキー場オープン。積雪90センチはシーズン・インとしては上出来。
午後「放送人の会」幹事会。
4月に一般社団法人化することの基本方針が了承される。
終了後、忘年会。
どこかに傘を忘れてきた。
12/16(日)
朝、投票。
難しい選挙。ひどい時代に入ろうとしている。
「敵を恐れることはない。せいぜいきみを殺すだけだ。
友を恐れることはない。せいぜいきみを裏切るだけだ。
無関心な人々を恐れよ。殺しもしないし、裏切りもしない。だが、この人たちの無言の同意があればこそ、地上から裏切りと殺戮が、あとを絶たないのだ」
ブルーノ・ヤセンスキー(スターリンの粛清により獄死)
この言葉を教えてくれたのはTBSの先輩北村美憲さんだった。
投票率が最低だという。
無関心の表れなのか、それとも投票ではない表現を求めているのか。
それもまた危険な兆候なのかどうか。
このヤセンスキーの言葉をひきつつ、2008年11月に僕はTBSメディア総研ホームページにこう書いている。<さてところで、「無関心」と「空疎で過剰な関心」が入り乱れる現在、テレビジョンはその人々にどう関わりうるのだろう>と。([私的解読・・・「存在論的・テレビ的」]続・「お前はただの現在に過ぎない」文庫版について)
内外の窓拭きなど。
今日は思ったより頑張った。
なかなか「あやとりブログ」に書く余裕がない。時間も気分も。
前川英樹(マエカワ ヒデキ)プロフィール
1964 年TBS入社 。TBS人生の前半はドラマなど番組制作。42歳の ある日突然メ ディア企画開発部門に異動。ハイビジョン・BS・地デジとい うポストアナログ地上波の「王道」(当時はいばらの道?)を歩く。誰もやってないことが色々出来て面白かった。その後、TBSメディア総研社長。2010 年6月”仕事”終了。でも、ソーシャル・ネットワーク時代のテレビ論への関心は持続している・・・つもり。で、「あやブロ」をとりあえずその<場>にして いる。「あやブロ」での通称?は“せんぱい”。プロフィール写真は40歳頃(30年程前だ)、ドラマのロケ現場。一番の趣味はスキー。ホームゲレンデは戸 隠。
コメント
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