
志村さんのあやをとりました
あやぶろのライター陣の一人、志村一隆さんが、「独立メディア塾」に『メディアと権力、そして自転車』というポストをお書きになった。
志村さんのポスト: http://mediajuku.com/?p=3719
権力とメディアの関係という微妙なテーマなのに、とてもカッコ良いアプローチだ。あまりにカッコ良すぎて、NewsPicksで長文のPickをした…つまりコメントを書いた。字数制限の千文字に収めるのに苦労した。せっかくなのでもう少し加筆してあやぶろでは久しぶりのあやを取ることにした。
志村さん、いつも書くことがカッコいい!肩の力が入ってないようで、実はよ〜く考えられた豪速球だったりする。 今回のポストの中にもいろんな問題提起がある。それを強引にまとめると・・・
「からっきし人気がなくなりむしろ嫌われているマスメディアだが、自分たちの言うことがどうしたらみんなに届くのか?」
それと、こんなテーマも隠されていると思う。
「ここまで関係がこじれてしまったマスメディアと、権力(政府与党)&その応援団が、どうしたら関係改善とまではいかなくても、冷静に意見交換をできるようになれるのか?」
この二つが大きめのテーマかな。 でもどっちも結局、コミュニケーションの問題なんだよね。 正しいと思うことを声高に言うだけでは、相手の耳には届かない。いや、目的が「言いたいことを言ってストレス発散!」ならいいけど、お互いそんなこと言ってられる状況じゃないしょ。昔は、インターネットは様々な意見を見ることができるから、世論が活発になり世の中は良い方向に進む、などと夢物語が語られていた。でも実際は、SNSなどでは自分の周りには自分と同じような考え方をする人たちだけが集まり、自分と異なる考えには耳をふさぐ状況が先鋭化している。よく言われるタコツボ化だ。耳をふさぐだけではない。違う意見や考え方をする人たちには罵声を浴びせ攻撃する。SEALDsとその反対派、ヘイトスピーチをする人たちとしばき隊、憲法問題に対する考え方の違い、原子力発電や放射能に関する対立など、もう絶対に相手の声など聞かない!みたいな人たちが大量発生している。
こんな状況をなんとかするためには、相手の言うことに耳を閉ざすのでなく耳を傾けよう!相手の考えを脊髄反射で否定せずまずは聴こう!というのはすぐに思いつくが、それだけでは全然足りない。みんなそんなこと言われても、素直にそうするとは思えない。
そこで、目的は「自らの考えを冷静に受け止めてもらうこと」だとする。するとその解は「言い方、変えようよ」になるんじゃないかな。
特に注意が必要なのは60代以上の人たち。自分もそこにカスカス入ってるけど、この世代が若かった頃は、「革命はアジの開き」だったというのを聞いたことがある。今の日本では革命なんてアラブとか世界の遠い場所のことだけど、この世代にとってはかつてとても身近なことだった。食卓に並ぶアジの開きとおんなじくらい。 その感覚が染み付いているので、メディアは「反権力で弱者(と思えるような人たち)の味方」であるべきってのは、考えるまでもない当たり前ことになっている。
ところが下の世代にとっては、それが全然、当然じゃない。むしろ「権力になんでも反対してればいいのかよ」ってなる。感覚のベースが違い過ぎてる。だからそこで大切になってくるのが「ものの言い方」だ。
相手が過剰と思える反応をした時、同じ勢いでそれに反発するんじゃなく、なぜそうなったのか、なんか相手の心理も考えてみようってことじゃないか。一歩引いてみる大人の対応をしてみようよ、ってことを志村さんは言いたかったんじゃないかな。
駅前で自転車に乗る人を、律儀に職務質問するお巡りさんに、法律やルールって、運用次第で生きたものにも人の気持ちを殺すものにもなるってことを教育するくらいの警察になってほしい、そういう大人の社会になるように権力者(政権与党)にはふるまってほしいし、マスメディア側も、意見表明をするときには違う考えを持ってる人たちにも聴いてもらえるような、大人の言い方をしようよってことを言いたかったんじゃないだろうか。

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