日本の都市とアジアが映像でつながる日〜アジチャンの挑戦〜
スマートフォンは日本での普及率が4割に達したというデータを最近見ました。この勢いは来年も続くでしょう。スマートフォンとテレビの関係は、ひとつにはセカンドスクリーンとして、ですが、もうひとつは番組を見せるもうひとつの場所として、というのもポイントだと思います。自分でもそうですが、ソファに寝そべって誰かが教えてくれた動画をスマートフォンで見る、なんて機会はこれから増えるはず。デジタルに疎い人たちも、ふらりとクリックしたら動画がはじまる、なんてことが当たり前になるでしょう。
だったらネットに番組を積極的に配信することは、接点を増やすために必要なのだと言えます。「今日感テレビ」で言えば、日中家にいない人も、アジチャンで視聴できれば接触機会は増える。だったら躊躇せず配信すればいいのです。
アジチャンのような場は、ネットに動画を送り出す側にとってもいい効果があります。ネット動画をあまり見ない人びとにも、接触機会ができるのですから。『今日感テレビ』が動画を取り上げてまたアクセスは増えたに違いありません。
ネット⇔テレビ、九州⇔アジアと2つの矢印が交錯する面白い場所、九州@アジアチャンネル。こうした新しい場所を、ローカル局が続々開発してみるといいと思います。新しい場所ができて、そこに人びとが集まれば、何かのビジネスにつながる可能性が出てきます。可能性があればいいのだと思います。100個試して、ビジネスになるのは1つだったりします。だからこそ、日本中でトライすればいい。そうすれば成功例の5つや6つ出てくるわけで。そしたらみんなで分かち合えばいい。
ということで、RKBの試み、アジチャンには注目です。そして、そういうトライアルをぼくは応援しますよ!
境 治 プロフィール
フリーランスのコピーライターとして長年活動したのち、映像製作会社ロボット経営企画室長・広告代理店ビデオプロモーション企画推進部長を経て再びフリーランスに。2011年7月に『テレビは生き残れるのか』を出版。
ブログ「クリエイティブビジネス論」:www.sakaiosamu.com
ツイッターアカウント:@sakaiosamu
Facebookアカウント:www.facebook.com/sakaiosamu
メールアドレス:sakaiosamu62@gmail.com
[amazon_image id=”4799310356″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]テレビは生き残れるのか (ディスカヴァー携書)[/amazon_image]
コメント
ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより
リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
この記事へのコメントはありません。