ローカル局は、視聴率より反響率を高めるべし?
地元のイベントや商店街を番組でとりあげる。ひぐまテレビは視聴率をとる。☆テレビはとれない。それなのになぜか、☆テレビの番組でとりあげた商品やコーナーは反響が大きいのです。よく売れたり、問合せがたくさん来たりする。だからスポンサーは本能的に☆テレビにもCMを出稿するのです。
反響率。これは信頼関係の成果なのだと思います。そのお店のことを一所懸命取材し、いいところを頑張って放送する。それは☆テレビがその商店街を愛していて信頼しているからなのでしょう。視聴者もそれを見て信頼する。☆テレビの誠実さを感じとり、とりあげられた商店の中身を信頼する。信頼のトライアングルですね。ひぐまテレビは取材先を視聴率のための道具としか見ないから著名人を使って見栄えよく放送しても、信頼されない。信頼してないから信頼されないんです。
反響率なんて、全国ネットでは成立しない概念かもしれません。でもローカル局では逆に大事な概念なのかも。地域メディアとして、地元に必要な産業とともに歩む存在だから。伝えたことが即、地域社会にとって大事かどうかが問われるから。
反響率が大事なローカル局にとってこそ、ソーシャルメディアの活用は欠かせなくなるとぼくは思います。さっき書いた信頼は、ソーシャルメディアで言うエンゲージメントです。地域の人びととの絆を深めることでローカル局の新たな姿が見いだせるのなら、ソーシャルメディアはその大きな武器になる気がします。
ソーシャルメディアとテレビの融合を図るのがソーシャルテレビの理念です。ぼくはソーシャルテレビ推進会議という勉強会を運営していますが、その勉強会主催で11月1日にカンファレンスを開催します。なんと、海外からのゲストによるキーノートもある!これはローカル局の方々にこそ参加してほしいイベントです。この機にぜひ、参加してください。出張費、会社に申請していただいて・・・という、突如のステマ的な展開で恐縮ですが、最後にイベント告知させていただきましたー!
【ソーシャルTVカンファレンス】
11月1日13時よりmixiカンファレンスルームにて
参加費:7,000円
詳細・お申込はこちらから
http://eventregist.com/e/socialtv2013
境 治 プロフィール
フリーランスのコピーライターとして長年活動したのち、映像製作会社ロボット経営企画室長・広告代理店ビデオプロモーション企画推進部長を経て再びフリーランスに。2011年7月に『テレビは生き残れるのか』を出版。
ブログ「クリエイティブビジネス論」:www.sakaiosamu.com
ツイッターアカウント:@sakaiosamu
Facebookアカウント:www.facebook.com/sakaiosamu
メールアドレス:sakaiosamu62@gmail.com
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コメント
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リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
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