テレビCM復権のカギ②、テレビにターゲティング技術は必要か
どうでしょう。そろそろユーザーも広告主もそのことに気付く時期に来ているのではないでしょうか。ましてや、ターゲティングできるテレビCMなんてあり得ますか?
どんな番組を見ても自分用の偏ったCMばかり・・・。あり得ない。
テレビCMは料金が高いと言う人がいますが、総額が高いのであって単価はネット広告に較べるとケタ違いに安いのです。わざわざコストを掛け、ターゲティング技術を使ってユーザーを絞り込むよりも、無駄打ちも含めて広くリーチする方が長期的には得だという考え方はありませんか。無駄という言葉がいけないのでしょうか。損している気分になるのでしょうか。スマートテレビの時代に入り、CMを視聴者毎に差し替える技術まで提案されていますが、これこそナンセンスだと思うわけです。差し替えるための仕組みにいくら掛るのでしょうか。そしてそれを使うためのコストはどうなのでしょうか。おそらくターゲティングするには単価を10倍~100倍にしないと見合わないと思います。知らないことも含めて出会いのあるテレビの良さをわざわざ放棄し、ストーカーのようなCMが自分を追いかけてくるなんて、ますますテレビが嫌われることになりそうです。もちろん、「出会い」のようなフリをするターゲティング広告というのもそのうち登場するのでしょうけどね。それよりも本編は今まで通りで全国共通、セカンドスクリーン側でターゲットによって違うメッセージを送るという方法が現状では最も合理的だと思うのですが。
またセカンドスクリーンの具体的な話をせずにティーザーにみたいになってしまいました。
今谷秀和 プロフィール
建築士、インテリアデザイナーとして活躍した後、1990年電通入社。
プロモーション、イベント、空間開発の後、デジタルビジネス系で13年間。
現在電通関西支社 テレビ局 局次長
コメント
ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより
リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…
この記事へのコメントはありません。