あやぶろ/OLD

テレビの中の人による唯一のテレビ論、メディア論ブログ

© あやぶろ/OLD All rights reserved.

20112/22

「 東京タワーからスカイツリーへ(補足&ご提案として)」 ― 河尻亨一

3回に及ぶ前川センパイポスト、グッときた。ポイントを的確に突いていただいて感激だ。
私の発信するものの場合、こういったリアクションをいただけることは正直滅多にないことで、何か書くたびにこちらの本意ではない誤読、発言するたびに誤解の嵐(なかば自爆ではあるが)に見舞われ、「@kawajiringよ、お前はただのウンコにすぎない?」などとtwitterで自問自答しながら、夜な夜な暗いBARの一隅でハイボールをなめている昨今である(ウソ。だけどちょっとホント)。

ま、「大阪出のヤンキー批評家が一人混じっている」くらいの受け止め方で、暖かく見守っていただけると有り難く存じます(私の原稿は実は結構ギャグも入っているのですが、関東圏ではスタンスとニュアンスが伝わらないことも多いです)。

初参加で思ったのだが、“あやぶろ”は面白い。年齢も職種もキャラも全然違う方々による一連のあやとりの中で、確かに何かが作られていく感がある。私は乱入デビューとなってしまったゆえ、昨年以来の皆さんの議論をすべてふまえてというわけにはいかなかったが、2月以降の「センパイ→志村さん→河尻→センパイ」の一連のあやとりで、“東京タワー”レベルのものは完成してしまったのではないかという気がする。

その“東京タワー”のてっぺんに旗を立てる的意味あいで、センパイのご指摘に応えるとするならいまはただひとつ。
「やりましょう!」である。ぜひお手伝いさせていただきたい(with須田和博氏)。
「融合」=テレビとインターネットの入れ子構造図は、ハブ的存在(私が言うところのキュレーター)あってこそ、実現への一歩を踏み出すと思う。大げさなことでなくともよいので、このブログから派生したリアルなアクションがあってもよいのでは? とも思う(「飲み会」以外に)。

ブログのほうでは、作っては壊し作っては壊しが続いて行くのだろう(あやとりも一種の「創造と破壊」である?)。
次は“スカイツリー”作りません?

河尻亨一(かわじり・こういち)
編集者・キュレーター。1974年生まれ。元「広告批評」編集長。現在は様々な媒体での企画・執筆・編集に携わる一方で、小山薫堂氏が学長を務める「東京企画構想学舎」などの教育プロジェクト、コミュニケーションプロジェクトにも取り組む。2010年、エディターズブティック「銀河ライター(Ginga Lighter LLC)」を立ち上げた。東北芸工大客員教授。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

20146/18

そこに、パースペクティブ=展望はあるか?2014年の論点⑤

停滞する民主主義が進化する途 ワールドカップの中継番組の瞬間最大視聴率が50.8%だったそうです。このニュースを見…

20146/18

そこに、パースペクティブ=展望はあるか?2014年の論点④

ストレンジなリアリティー:ガンダムUC ep7を見て考えたこと 『機動戦士ガンダム』は30年以上前に、フォーマット…

20146/17

情報“系”の中のテレビジョン

6月は、いろんなことがある。 会社社会では6月は大半の会社の株主総会の季節だから、4月の年度初め、12月の年末とともに一つの区切りの季節だ…

20146/16

テレビというコミュニティ。あやブロというコミュニティ。

あやとりブログに文章を書くようになってかれこれ二年以上経ちました。2011年に出した『テレビは生き残れるのか』を読んでくださった氏家編集長か…

20146/13

ワンセグ全番組タイムシフト視聴は視聴率を下げるのか検証してみた〜ガラポンTV視聴ログより

リアルタイムの放送をテレビで視聴する人が増えることは良いことです。 言うまでもなくこれは「視聴率が上がる」ことを意味します。 &nb…

ページ上部へ戻る