10.1「あやぶろナイト」に向けて
放送業で働く人々
放送業で働く人々は、7万人。林業8万人、漁業12万人より少ない。ちなみに、なめし革業の方たちが6万人。
7万人で1.2億人の映像コンテンツ需要を補う。少人数で多数を相手にするためには、同じような行動様式、嗜好を持った「マス」塊が必要である。
もし、インターネットがその塊を多様化・分散化させているのであれば、映像コンテンツもその数を増やす必要があろう。
そのとき「テレビ局」は「テレビ」的なコンテンツ制作へのニーズをどう開拓するのだろうか。
アメリカのテレビ広告
2013年上半期、アメリカのテレビ広告は364億ドルで前年同期より3.3%伸びた。これは、ケーブルTV向け広告が9.8%も伸びているのが大きく影響してる。
2012年アメリカのテレビ視聴率のTOP50のうち42個はスポーツ中継である。残りの8個は「アメリカン・アイドル」「Dance with Stars」「NCIS」の3番組のいずれかの回。
そして、2013年9月第2週目の視聴率TOP10のうち6個はスペイン語放送の番組だ。
アメリカにヒスパニック系の方は5,300万人いる。彼らの人口ピラミッドは、まさにピラミッド型。25歳以下が2,000万人以上もいる。
つまり、テレビ広告がそれほど落ち込んでいないのは、新たな「ミニ・マス」が出来てるからである。
マスメディア・ビジネスにとって、こうした新たな移民の増加はプラスに働くんだろうか。
ということで、まだまだ足りないが、明日はこうしたことを前提にいろいろなアイデア、テクノロジー、そのメディア的な影響について議論したい。
楽しみ〜。
志村一隆(シムラカズタカ)プロフィール
1991年早稲田大学卒業、第1期生としてWOWOWに入社。2001年モバイルコミュニティを広告ビジネスで運営するケータイWOWOWを設立、代表取 締役就任、業界の先駆けとなる。2007年より情報通信総合研究所で、メディア、インターネットの海外動向の研究に従事。2000年エモリー大学で MBA、2005年高知工科大学で博士号
『明日のテレビ-チャンネルが消える日-(朝日新書)』、『ネットテレビの衝撃(東洋経済新報社)』が絶賛発売中。ツイッターは zutaka
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コメント
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