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20123/6

「1945年から、この国はなにも学んでいない、など…せんぱい日記」 前川英樹

2/16(木)
淡島千景死去。
「おおつごもり」の淡島千景が良かった、と書いたばかりなのに・・・。
ぼくの伯母たちはみな明治生まれだったから、もちろんきちんと和服を着こなしていたが、大正時代にある年齢を過ごしたせいだろう、どこかモダンな感じがした。素敵な伯母たちだった。淡島千景はそれよりだいぶ若い世代だが、伝統とモダンの両方の魅力を持っていた。コケットなところも色っぽくて魅力だった。
「贈与の歴史学―儀礼と経済の間―」(桜井英治・中公新書)読了。
中世人は贈答に追いまくられて大変だったのだ。

2/17(金)
BMLについて、技術局H君から返信。このテーマで書いてみたいとのこと。
夕方、次女とその娘(=孫)と合流して戸隠へ。
20時、定宿「樅の木山荘」着。週末なのに客がいない。心配だ。

2/18(土)
雪・曇、7:00.の気温-10℃。
リフトに乗った途端、孫のゴーグルが曇って、そのまま凍ってしまった。
すぐに休憩所に避難して対策。
昨年より格段に速い。1.5Kmほどのなかなかのコースをどんどん降りてくる。振り返れば、そこにいるのでビックリ。中級者向けのバーンも何の問題もなく滑る。
小さい時から、足が開こうがどうしようがいろんな斜面を止まらずに滑るのが良いが、こんなについてくるとは思わなかった。(写真は、樅の木山荘の暖炉)

2/19(日)
晴。-13℃。絶好のコンディション。
流石に日曜日だ、リフトも少しは並んだ。とはいえ、バブルの頃の混みようが嘘みたいだ。
2日間、こちらとしてもゆっくり丁寧に、同じリズムで止まらずに滑るのは基本動作の確認には良いし、それが出来たので次回は自分の滑りにどう成果が出るか楽しみだが、結構足にきて疲れた。
20時過ぎ帰宅。
「放送レポート」インタビュー記事掲載号が届いていた。

2/20(月)
終日休養。

2/21(火)
徒歩15分の銀行に雑件で行っただが、なんといろんな手違いで4回も出直すことになってしまった。その前に、いつものWalking1時間を加えると2時間、10Km以上歩いたことになる。疲れた。
BS映画は「無法松の一生」(稲垣浩)
「日本の文脈」(中沢新一×内田樹・角川書店)読了。示唆的。
ところで、グリーンアクティブは「反・反捕鯨」を明確にするべきだと思うのだが。

2/22(水)
Walking中に産廃処理の作業をしている車両に出会う。青年二人がいて「オハヨウございます」というので、「お早う、お疲れ様」と答えると「ありがとうございます」という。
こういう若者と出会うと、なんだかほっとして明るい気持ちになる。彼らにとっても良い日になると良い。
BS映画「楢山節考」(木下恵介)

アメリカの原子力規制委員会のフクシマ直後の議事録公開。
議事録もなく公開を想定した情報対応もないこの国との差は大きい。当方は「国」になっていないのだから。情報収集・分析・処理など、日本は日米戦の敗戦から何も学んでいないということが良く分かった。1945年のままなのだ、この国は。
と、同時に「国であること」の意味についても考えざるを得ない。尤も、ポストモダンを実現した国といわれた日本だ。いわゆる国という形がないように見えるのが当然か?ポストモダンとは、国を超えた、あるいは国と離れた何かを意味したとすれば、この国をそう見立てたのは大いなる錯覚だったのだ。ほんとにそう思い込んでいたなら、悪しき冗談だ。

2/23(木)
午前中、TBS診療所。
夜、「清々会」(赤坂 インディアンサマー)。
「日中国交正常化―田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦―」(服部龍二 中公新書)読了。

2/24(金)
「放送人ブログ」など、HPシステムについて、「放送人の会」事務局で打ち合わせ。

2/25(土)
「放送人の会」幹事会。
終了後恒例?の懇談会。今野、鈴木、伊藤、松尾、西川、各氏。

 

2/28(火)
「放送批評懇談会」シンポジゥム“2011”を超えて~放送リ・スタート
ポスト3.11とポスト7.24の二つを軸にした企画。放送を放送の側から語ろうという意図。
4年間シンポジゥムの企画運営に関わったが、今年が一番整理されて話もなかなか面白かった。特に、3.11を巡ってローカル局・ローカルニュースとキー局・全国ニュースの関係が浮き彫りにされる、など。その反面、参加者は一番少なかった。多分、ネット・ソーシャル系の著名人が壇上に上がらなかったからだろう。難しいものだ、この手のものは。

2/29(水)
戸隠行き。今年シーズンは出かけようとすると東京地区が雪や氷雨のことが多い。今日はだいぶ積もりそう。11:00.にゲレンデ。
定宿「樅の木山荘」の食事は、一皿ずつ暖かいものが出てくる。
今日の夕食は、前菜がほうれん草の白和えとこんにゃくの煮物の二品、その後に牡蠣のグラタン、メインディッシュが鶏のから揚げ中華風葱ソース・ブロッコリー添え、デザートは旬の苺。ランチォン・マットは押し花を使った自家製手芸品。

2月も今日で終わる。

 

前川英樹(マエカワ ヒデキ)プロフィール

1964年TBS入社 。TBS人生の前半はドラマなど番組制作。42歳の ある日突然メ ディア企画開発部門に異動。ハイビジョン・BS・地デジとい うポストアナログ地上波の「王道」(当時はいばらの道?)を歩く。誰もやってないことが色々出来て面白かった。その後、TBSメディア総研社長。2010 年6月”仕事”終了。でも、ソーシャル・ネットワーク時代のテレビ論への関心は持続している・・・つもり。で、「あやブロ」をとりあえずその<場>にして いる。
「あやブロ」での通称?は“せんぱい”。プロフィール写真は40歳頃(30年程前だ)、ドラマのロケ現場。一番の趣味はスキー。ホームゲレンデは戸隠。

 

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