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20122/6

[清明上河図・國芳・チャプスイ&スキー -“せんぱい日記”復活- ②] 前川英樹

1/17(火)
「あやブロ」の河尻ポスト(5回連載の長編力作)―の返信を書かなければと思いつつ、なかなかその気にならず、取りあえずの感想をメモにしてアップした。が、これはこれで思ったより良く書けたようだ(「思想としてのテレビジョン」と「批評としての生き方」―河尻さんポストへの返書のための<序>―)。TBS「調査情報」の今野さんの「グーテンベルグ以来のメディア革命の中で」についてもフォローした。

1/18(水)
昼、元気堂でマッサージ。右上腕部など不調のところを丁寧に整えてくれた。

1/19(木)
国立博物館の「北京故宮博物院200選」展に出かけた。入口まで行って驚いた。「清明上河図」が評判で、入館に80分、彼の絵巻に辿りつくのに210分だという。5時間も列に並ぶのは勘弁してもらいたい。隣の西洋近代美術館で「ゴヤ展」を見て、文化会館の精養軒で食事。
かねてから「清明上河図」に関心のある大学時代の友人に、ことの顛末をメールしたら、「おれもまだ見てない。一緒に行こう」と返事がきた。何度かメールのやり取りをした結果、明後日土曜日に再挑戦。二人連れなら、列をなしても耐えられるか?
ところで、精養軒でメニューを眺めていたら「チャップスイ」なるものを発見。おお懐かしい、何時何処で食べて以来だろう。価格はメニューの中では一番安い1000円。50年(だったかな?)前の復活メニューだという。知らない方のためにどんなものかと書いておくと、スープっぽい中華丼、ただし皿で出てくる、のようなものだと思っていただきたい。もどつて、ウィキペディアで調べると「チャプスイ」となっていた。チャップスイは、ぼくの記憶違いだろう。

 [ウィキペディア・抜粋]
チャプスイ(広東語 雜碎、英語 chop suey)は、アメリカ中華料理のひとつである。広東省台山市名物の広東料理、炒雜碎(チャーウチャプスイ)がもとになった料理[1]で、豚肉鶏肉タマネギシイタケモヤシなどを炒め、そこにスープを加えて煮た後に、水溶き片栗粉でとろみをつけたもの。北アメリカ独特の材料として、トマトハムが入る事もある。
日本のチャプスイ 1931年に出版された料理本『家庭料理千種』に「野菜のチャプスイ」のレシピがある。シイタケタマネギを刻んでバターで炒め、ジャガイモサヤインゲンセロリを塩茹でして加え、バター、小麦粉、野菜のゆで汁でルーを作ってとろみをつけ、醤油少々とコショウで調味するという、西洋料理とも中華料理ともつかない料理である[4]

夜、TBSメディア総研の新年会。赤坂で。鴨鍋

 

1/21(土)

「清明上河図」に本日再挑戦。

氷雨の中、外で小一時間、中で2時間半ほど並んで、かの絵巻物にたどり着く。ありがたく鑑賞。陳列棚の前にいたのは凡そ10分か。
感想?それはまた別途。アウラ(オーラ)を感じたか、というのもまた別途。
くたびれたので、なんの吟味もせず絵葉書セットを買う。

帰りに御徒町「藪蕎麦」。熱燗で祝盃というかお疲れ様の一献。旨かった。

1/24(火)
昨夜遅くから降った雪が凍っている。
戸隠に行くので、もともと早く家を出るつもりだったが、雪が気になってさらに早起き。霙混じりの雪がガチガチに凍っている。玄間まわりの雪だけを片付けた。門扉のカギが凍って開かない。湯で溶かして開ける。交通機関は動いているようだが、念のため予定より早いバスに乗ると、通勤の人々も余裕を見て出てきたのか、6時前なのに混雑。
昼前にゲレンデへ。圧雪していないバーンを滑るのは疲れる。が、そんなコンディションを何とかこなせるようになったのだから、上手くなっているのだ・・・と思う。

 

1/27(金)
Face Bookに「あやブロ」メンバーの堀香織さんが「お前はただの現在にすぎない」にコメントしていたので、再刊時にメディア総研HP「メディアノート」に書いた文章を紹介した。
No.108. http://www.tbs.co.jp/mri/media/media081015.html
No.109. http://www.tbs.co.jp/mri/media/media081101.html
自分でも再読したが、自分の書いたものの中では良い出来だと思った。これを手前味噌というか、と思いつつ・・・もし、読んでない方がいたら、是非ご一読頂きたい

1/28(土)
朝、縦揺れの地震。震源地は富士五湖

第58回「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティー・フェスティバル」入賞作品上映会(横浜 情報文化センター)に参加。フィルム部門日本代表審査員新妻英信さん(博報堂シニア・クリエイティブ・ディレクター)の「まとめ」の言葉を聞いてほとんど感動した。「テレビCMは死んだと思った方が良い。そこからテレビとはなんだ、と根源的に問うことから、クリエイティビティーが生まれる」。角を曲がったら、突然60年代テレビ論に出っ食わした感じだった。この言葉、この感性、この認識が、テレビ制作者からではなく、CM制作者から語られてしまったことにテレビ局の現場の頽廃を思い、些か寒い思いもしたのだが、それでもやはり「異議なし」と叫びたいところだった。「あやとりブログ」にレポートした。

1/31(火)
六本木の森アーツセンターで「歌川國芳展」を観る。
この人の、一見したところどこか泥絵具的なおどろおどろした感じがあまり好きではなかったのだが、観てみて感心した。発想の大胆さ、表現の斬新さについて語る人は多いが、確かに人を唸らせるものがある。思わず図鑑まで買ってしまった。面白かった。

夜、「駒形どぜう」渋谷店。

 

前川英樹(マエカワ ヒデキ)プロフィール

1964年TBS入社 。TBS人生の前半はドラマなど番組制作。42歳のある日突然メ ディア企画開発部門に異動。ハイビジョン・BS・地デジとい うポストアナログ地上波の「王道」(当時はいばらの道?)を歩く。誰もやってないことが色々出来て面白かった。その後、TBSメディア総研社長。2010 年6月”仕事”終了。でも、ソーシャル・ネットワーク時代のテレビ論への関心は持続している・・・つもり。で、「あやブロ」をとりあえずその<場>にして いる。
「あやブロ」での通称?は“せんぱい”。プロフィール写真は40歳頃(30年程前だ)、ドラマのロケ現場。一番の趣味はスキー。ホームゲレンデは戸隠。

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