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20129/18

『大炎上生テレビ オレにも言わせろ!』 やって楽しい!見て楽しい!新しいテレビ体験にできるのか!?

前回のポストで、「スマートフォンとテレビをつなぐ番組をやりたい」と書いた。タイトルが上である。稲井さんはじめ心ある大人の方々には「ううむ」と思われる向きも多いと思うが、深夜の単発番組でもあり、なんとか皆さんの心にひっかからなければならない事情もお察し頂けたらと思う。

9月28日金曜日深夜の放送まで、あと2週間を切った。ここでは、この番組のできた経緯と進捗状況についてお知らせしたい。
そもそも、SNSをからめたテレビ番組を作らなければ!とずっと感じていた私は、あるアプリに出合った。サッカー日本代表を応援する「サッカー日本代表STADIUM」というそのアプリは、サッカーの試合を見ながら、ツイッターと連携することで、友人たちと一緒にツィート(つぶやき)したりして試合観戦を楽しむことができる。

中でも、出色なのがさまざまに用意されたスタンプである。「キター!」や「ゴール!」のような言葉に加え、笑ったり泣いたりというイラストが何種類も用意され、ユーザーがそのスタンプを押すと「スタジアム」画面に間髪入れずに表示される。まさに「バーチャル茶の間」ならぬ「バーチャルスタジアム」。大勢の人たちと試合を観戦しながら声援を送っているのが、インターネット上で“実現”するというわけだ。

ドラマ「SPEC」が大賞を受賞したソーシャルテレビ・アワードのセミナーで、私はこの「サッカー日本代表STADIUM」を開発したバスキュール社のプレゼンを聞くことができた。セミナー会場の大モニターには「スタジアム」画面が用意され、われわれ聴衆は「私」のスマホから、スタンプやツィートを送る。すると、「私」の送ったスタンプやコメントが、瞬時に大モニターに表示される。

この時、私は米国でフェイスブックに出合った時と同じような、せき髄に寒気がゾゾゾ~と昇るような快感を再び味わったのである。
この感動をなんとかテレビ画面で感じることはできないか?パーソナルメディアであるスマホから、マスメディアに自分の足跡を残せるというカ・イ・カ・ンをなんとか視聴者と共有できないか???名刺交換をしたばかりのバスキュールの朴正義社長と意気投合し、番組企画は一気に動き出した。
今ではツイッター表示をするテレビ番組は珍しくない。でも、これはマスメディアだから仕方がないことなのだが、寄せられたツィートをそのまま放送するという訳にはいかない。放送禁止用語、誹謗・中傷、根拠のない情報、宣伝などのツィートにはフィルターをかけねばならず、どうしても表示までに時間がかかってしまう。あまりに時間が経ってしまうとリアルタイムでフローが命のツイッターは鮮度を失い腐ってしまう(このことは、いずれ書いてみたい)。

その解決策として浮上したのが、スタンプだ。いまやユーザー数は世界6000万人(日本2800万人)を超え、成長の速さではフェイスブックとツイッターをはるかに上回る、飛ぶ鳥を落とす勢いの通信アプリ「LINE」の必殺技でもある。
スタンプの良さは、あらかじめ用意されているイラストを選ぶだけでいいので、ユーザーにとってはつぶやくより簡単であり、表示するテレビ側にとっては「こちらが作ったスタンプなので、フィルターにかける必要がない⇒リアルタイムウェブとして、生きたリアクションを表示できる」という点にある。

スクリーンショット 2014-09-22 11.45.31#炎上TV スタンプのイメージ(テレビ画面)

実は、バスキュールは以前、河尻さんや境さんがリポートしていた「MAKE TV」の仕掛人でもある。「MAKE TV」では、一所懸命スマホを押し続けるとハードルがクリアされるという仕組みだったが、ふとスマホを押す手を止めても事態は変わらずに進行していて、ユーザーとしては少しサビシイ気持ちを味わった。
なので今回は、番組ホームページからツイッターに連携してもらうことで、スタンプにもツイッターの個人アカウント名を表示する予定だ。たとえ、スタンプであっても不特定多数のユーザーが押したものではなく、「私」の押したスタンプだと感じて欲しいからだ。
視聴者は、スマホやパソコンから番組ホームページに接続するだけでも、スタンプを押すことはできる。だが、さらに番組ホームページの指示に従ってツイッターと連携すれば、スタンプに自分の個人アカウント名が表示され、コメントもツィートすることができるようになる。その番組ホームページは9月24日(月)オープン予定である(間に合えば)。

スクリーンショット 2014-09-22 11.46.55
#炎上TV 番組HPのイメージ(スマホ画面)

放送まであとわずかになった。果たしてシステム構築は間に合うのか?また放送時間中、ユーザーの大量アクセスにサーバーが対応できるのか?など、頭の痛い点は多い。
でも、この秋の改編に当たりフジテレビの荒井編成制作局長が言った
「新しい企画、新しいクリエイター、新しい出演者 ⇒ 次世代のテレビ」
に共鳴するものとして、小さな一歩になれればと切望している。
録画ではほとんど意味がないので、生放送で見て下さい!!
注① 「大炎上生テレビ オレにも言わせろ!」
TBSテレビ 2012年9月28日(金)深夜24:45~26:15生放送
出演:カンニング竹山、アンジャッシュ渡部、眞鍋かをり、鴻上尚史、津田大介、菊地亜美(アイドリング!!!)、西野翔、田中みな実(TBSアナウンサー)
暫定ホームページ http://www.tbs.co.jp/enjoutv/
このHPに新HPがリンクします(9月24日予定)。
注② ニコニコ生放送でも、9月28日(金)24:15~26:45配信予定

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  • 山脇伸介
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