あやぶろ／ＯＬＤ

「あやブロ」で気分転換も含めて、メディア論的ノートとは別に、もう少しいい加減？なものも書いてあや取りのネタにしてはどうかと思って、“せんぱい日記”を書いていたのだけが、昨年秋に「放送人の会」のブログに「前川日記」を立ち上げこともあって、「あやブロ」の方はお休みしていた。ところが、「あやぶろ・ゲリラ新年会」で、「やっぱ、日記いいすっよ」、「メディア論ばっかじゃ、疲れるし」と河尻さんや氏家君に言われて、「前川日記」をベースにして、少し足したり引いたりしたものを書くことにした。“せんぱい日記”の復活である。ヨロシク！

「放送人の会・放送人ブログ」は、放送批評の松尾羊一さんとTBS・OBの伊藤雅弘さんが、それぞれ「松尾日記」「伊藤日記」を書いている。合わせてご参照いただきたい。

1/1(日)
元旦から、フト思い当たることがあって「あやとりブログ」の原稿を書き始める。夕方メールで送る。
今年は、年賀状を相当減らした。一番多い時の半分以下になった。

1/2(月)
夜、ＤＶＤで「カサブランカ」を見る。テレビで見たい番組がない。
アメリカ人は、政治をエンタテイメントにするのが上手い・・・なんていうと、じゃあシェークスピアはどうなんだ、と突っ込まれそうだ。

1/4(水)
「三が日」が終わった。静かだった。
今年中にやること。
１．  書架の整理。
２．  クローゼットとなどの不要物点検整理。
３．  自分の墓のことについて方針確定。

ポスト３．１１（特に、原発）、日本国の構造疲労、ユーロ危機、中近東・東アジア情勢不安定、どれも落ち着かない。漸く、日々を穏やかに過ごしたいという気持ちになって来たのに。
夜中目を覚ますといろんなことが思い浮かぶ。これから、こんな妄想のような現実のような区別のない日々を過ごすのだろうか。
前夜、長女、次女一家ハワイの正月から帰国。
彼女たちはこれからどういう時代を生きていくのだろう。孫は・・・。
朝日新聞、オピニオン欄「新しい民主主義へ」でアントニオ・ネグリのインタビューが載っている。ソーシャル・ネットワークと街頭をつなぐ思想として、ネグリの＜帝国＞と＜マルチチュード＞は肝かもしれない。

1/6(金)
赤坂。TBSメディア総研立ち寄り。
その後、「放送レポート」の取材。放送局人生と地デジ・・・みたいなこと。少し、喋り過ぎか。
14:30.「放送人の会」事務局で広報委員会新年会？松尾、伊藤、鈴木、前川。事偶々購入していたグレンフィディックを提供。18時過ぎまで懇談、というより談論風発というか、言い散らかしというか。「放送人の会」特に「日韓中制作者フォーラム」はどうあるべきか、など。みな元気、１本空いてしまった。
事務局を出たところで、松尾さんがステッキを擱いてきたという。「取りに戻りましょうよ」「いや、いいよ」「大丈夫ですか」「大丈夫、大丈夫、でもアレ持ってると電車で席を譲ってくれるからナ…」「じゃ、戻りましょう」「いや、いいよ」など。で、そのまま半蔵門線、千代田線に乗ったけど、誰も席を譲る気配なし。「人情紙風船だなぁ」と松尾さんは言わず、吊革にもたれてうたたね。あのあと、大丈夫だったかな。

1/9(月)
連休最終日。午後はスキー場も空くだろうから、早めの新幹線で長野行き。ところが、休日のバスは６時前に運行していないことに５時半過ぎに気が付く。慌ててタクシーを呼んだのだが、今度は早くなり過ぎて新宿駅のドトールで朝食という想定外の行動になってしまった。大宮７：４８の新幹線は、途中上田停車だけなので良い。
１０時半に樅の木山荘着。１１時過ぎにゲレンデ。この行動パターンがこれからの基本になりそう。天気は良いのだが、積雪量が足りない。一部ブッシュが出ている。
写真は「めのうコース」(全長1.5km)。山頂は1750m。

1/10(日)

夜数センチの積雪。宿の気温、朝７時で－４℃。暖かい。
連休で荒れたバーンと吹き溜まりで難しいコンディション。
いつも滑る瑪瑙（メノウ）山から、午後は下のバーンに移動。こちらの方が整備されていて基本滑走の確認には良かった。暮に来た時は、シーズン・インの状態は昨年の方が良くて少し自信が揺らいだのだが、今日一日で回復。良いシーズンになりそうだ、雪さえあれば。

1/11(水)
午前中で切り上げ。ゲレンデ状態は今日も良くない。
14:59.の新幹線で帰る。この列車は軽井沢停車だけで楽だ。
帰宅してメールチェックなどしていたら、「あやブロ」で河尻亨一さんが「ネットは嘘つかない―前川英樹さんの５つのご質問に本音でこたえる」とい う５回連載の結構な量の原稿がアップされていた。正月のポストで刺戟し過ぎたのだろうか。でも、本気で一生懸命書いているのだから、いいではないか。

1/12(木)
東銀座シネパトスで「Fair Game」を観る。稲井君のお薦めの映画。一日１回上映の最終日。イラク戦争の理由とされた核兵器開発がなかったことを知ったＣＩＡ女性調査官夫妻の話。またまた、アメリカは政治をエンタテイメントとして仕立てるのが上手い、と思わせられる。最後に、ＣＩＡ捜査官本人の証言映像が登場するのだが、彼女が実に知的で美貌。なんだか感心してしまった。
「あやとりブログ」ニューバージョンに。機能的になった。

前川英樹(マエカワ　ヒデキ)プロフィール

1964年TBS入社　。TBS人生の前半はドラマなど番組制作。42歳のある日突然メ ディア企画開発部門に異動。ハイビジョン・BS・地デジとい うポストアナログ地上波の「王道」(当時はいばらの道?)を歩く。誰もやってないことが色々出来て面白かった。その後、TBSメディア総研社長。2010 年6月”仕事”終了。でも、ソーシャル・ネットワーク時代のテレビ論への関心は持続している・・・つもり。で、「あやブロ」をとりあえずその＜場＞にして いる。
「あやブロ」での通称？は“せんぱい”。プロフィール写真は４０歳頃（30年程前だ）、ドラマのロケ現場。一番の趣味はスキー。ホームゲレンデは戸隠。