あやぶろ

多彩な書き手が、テレビ論、メディア論をつなぎます。

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201011/22

メディアを論じるように、メディアを作れ。

大先輩である前川さんとのご縁は、
地上波ローカル番組とWEBサイトを組合わせた、
自分が手がけた、ある広告キャンペーンの事例紹介を、
放送批評懇談会で、させていただいたことに、端を発する。
今回、この「あやとりブログ」という、網状言論の試みに、
ありがたくも、2人目の「あやとり手」として、お招ききただき、
さて、どうしたものか、、と、
正直、書き出しがなかなか見つからなかった。
太宰治は、その昔、小説は書き出しさえ見つかれば、
誰にでも書けるものだ、と豪語した。
ブログの場合は、書き出しも大事だが、
「最初のエントリー」が、大事なのである。

自分が、恥ずかしながら、匿名で4年半続けているブログがある。
名前を「インタラクリ」という。
http://ameblo.jp/ksdkjp/
そもそもは「インタラクティブにおけるクリエィティブ」を、
考察しようと、2006年6月、カンヌ国際広告祭を訪れた時に、
書き始めたものだ。
この4年半で、投稿総数は、8200超。
自分の脳や目の「うつろい」の、まるごとアーカイブだ。
その、第1エントリーのタイトルが、
「そもそも、広告とは何か?」、だった。
http://ameblo.jp/ksdkjp/entry-10013829790.html
結局、なんだかんだ、いろいろ書いているようで、
要するに、この1点を、ずうっと問うているだけである。

今回、大先輩である前川さんの、
あやとりの「赤い糸」を受け取るにあたり、いろいろ考えたが、
(考えをまとめる時間が、なかなか作れず、
かくも遅くなってしまい、まことに申し訳ありませんでした。)
最初のタイトルは、こうすることにした。
「メディアを論じるように、メディアを作れ。」
要するに、今、我々、全員に課せられていることは、
この「ひとこと」ではなかろうか。

高校時代以来、ずっと敬愛している、
映画監督のジャン・リュック・ゴダールは、
カイエ・デュ・シネマの書き手から、映画監督になる際、
こんな風に言ったという。
「映画を批評するように、映画を作れ。」
以来、氏は、
半世紀以上、それを実践している。
メディアを論じ、そこで論じた「あるべきメディア」を作る。
そして、そのメディアにあるべき「コンテンツ」も、もちろん作る。
我々の仕事は、今までも、これからも、
要するに、ずーっと、それだけだ。
なので、せっかく、広告界を逸脱して、
刺激的な論戦に、あやとられる機会をいただけたので、
ここでは、若僧側も、大先輩に負けないよう「キツめの弾」を、
投げ返し、打ち返したいと、思っている。
具体的には、次号の自分のエントリーから。。

 

須田和博(スダカズヒロ)プロフィール
1990年 博報堂入社。「使ってもらえる広告」著者。クリエィティブ・ディレクター。現在、エンゲージメント・ビジネス・ユニット在籍。多摩美術大学GD科卒業後、デザイナーとして博報堂に入り、以後、アートディレクター、CMプランナー、WEBディレクターと、7年周期で制作領域を遍歴。全媒体を作り手として把握できる、広告業界でも希な制作ディレクター。2009年「ミクシィ年賀状」で、東京インタラクティブ・アドアワード・グランプリと、カンヌ国際広告祭メディア・ライオンを受賞。新潟県・新潟市出身。

 

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